【境界カメラ16】『境界カメラ2』DVD発売。ナリモトD失踪事件のラストスパートだ!



2019年1月5日。
心霊ホラードキュメンタリーファンが待望した『境界カメラ2』DVDがリリースされた。

収録されている「ナリモトD失踪事件」の内容は、ニコニコ動画の境界カメラチャンネルにて先行配信されているものであり、2019年1月現在、監督である寺内康太郎の精力的な取材活動により、ナリモトD失踪事件における大きな謎の幾つかはすでに解決に至っている。

DVDは境界カメラチャンネルの副産物みたいなものだ。
その情報はチャンネルの後追いに過ぎない。
だからチャンネルを逃さず観ていれば、その成果をまとめたDVDを鑑賞する必要はない。
──というわけでなかった。

一度に人が集中して観ることができる時間には限りがあるため、レンタルを主戦場とするDVDの収録時間はおおよそ60分から長くても80分程度だ。
そのため、面白いポイントをぎゅっと凝縮して詰め込むこととになる。
収録内容は厳選した上で『ほんとうに映った!監死カメラ』から続く、ナレーターの鈴木智晴の良い声と音楽が付加価値としてプラスされている。
とにかく編集が素晴らしい。
監督である寺内との長年に渡る阿吽の呼吸というものだ。
かゆいところに手が届くような編集のおかげも相まって『境界カメラ1』DVDと続けて観れば誰もが面白い作品に仕上がっている。

とはいえ、逆にDVDだけを観ればいいというわけでもない。
チャンネルにはチャンネルの良さがある。
──というよりも、寺内自身が何度もいっているが、そもそもこのナリモトD失踪事件はニコニコ生放送でなければ出来なかったドキュメンタリー企画なのだ。

心霊ドキュメントをニコニコ生放送という媒体を使ってリアルタイムで追う。
しかも事件を追っているのは、寺内とスタッフだけでない。
本来ならば、観ているだけの存在である視聴者──境界カメラチャンネルのリスナーも取材班と一緒に事件の謎を追い求めるのだ。
リスナーが誰に強制されるでもなく、勝手連よろしく自発的に動き、何度も何度も課題となった動画や静画を観直したり、わかりやすくするために映像の色調整や明度を上げたり、少ない手がかりに想像や妄想を加えて自分なりの分析をしていく。
そういったリスナーの努力の結晶である検証結果を、寺内がピックアップし、事件の謎を究明するための武器にしていく。
このリスナーの検証過程もまたナリモトD失踪事件のドキュメンタリーの一部となるのだ。

まとめると、こうだ。
DVDは完成されたパッケージだから完成度も満足度も高い。
だけど、そこに視聴者が作り手の一部として入り込む余地はない。
チャンネルは、時には映像素材をそのまま撮って出しするようなこともあるが、今、動いている事件を寺内と一緒に解決していこうというライブ感があり、完成品を観るよりも心が躍る。

つまりは、境界カメラチャンネルと『境界カメラ』DVDは両輪の関係にあるのだ。
そして、その関係を象徴するような配信がされた。
2019年1月5日配信のDVD「境界カメラ2」寺内康太郎と鑑賞する会である。

この配信では同日にリリースされた『境界カメラ2』のDVDを同時再生し、リスナーと一緒にそれを観ながら監督である寺内が実況するというものだった。
これはコメンタリーを観たいというリスナーから上がった声を受けて、寺内が企画したファンイベントみたいなものだ。
ただ寺内やリスナーにとって想定外だったのは、セルでDVDを入手しようとした人たちのなかには、DVDが届かない人もいたということだ。
この記事を書いているオレ自身も、そのうちのAmazon当日届かない組のひとりだった。

DVDの生産数が少ないのか、はまたま流通上の問題なのか。
理由はよくはわからない。
だがセルを買ったのにレンタルをする──そういった人たちは、オレ以外にも見受けられた。

そういったトラブルがありつつも、配信自体は寺内のそつのない進行でつつがなく終わった。

リスナーの大部分にとってはDVDの内容はすでに見知ったものなのだが、寺内の解説や感想があることでより深く、より新鮮な気分で観ることができた。
『境界カメラ3』は2019年春頃に発売される見込みで、おそらくこれがナリモトD失踪事件を追う『境界カメラ』DVDは完結するとのことだ。

この記事を書いているのは、2019年1月14日。
1月ももう半ば。
あと半月でナリモトD失踪事件は幕を閉じる予定だ。

寺内康太郎はラストスパートでひた走る。
この先にあるゴールには、いったいなにが待ち受けているのか。
その答えを知りたくて、リスナーもまたその背中を追いかけていくのだ。

ニコニコ動画境界カメラチャンネル



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