【夏目大一朗11】『映画版心霊調査ビッグサマー2』プロット編

夏目大一朗と西川千尋



『映画版心霊調査ビッグサマー2』の制作費の問題は、ビッグサマー公式プロデューサーの映画監督、寺内康太郎の尽力もあり、出資者から広く出資金を頂戴するという前向きな方向で解決する目途がついた。

それと同時期に、夏目大一朗には映画版2を制作するにあたって、あるアイディアが浮かんでいた。
そのアイディアとは、ニコニコ動画『ビッグサマー』チャンネル会員から映画版2のプロットを募ることだった。

プロットとは、脚本の前段階に作る、物語のあらすじのことである。

プロット募集をチャンネル会員に伝えた時分には、夏目はすでに数ページ分の脚本を書いていたという。
だが、会員がつくったプロットの方が面白ければそれに乗る。
募集したあらすじで面白いものがあれば、それを元にして夏目が脚本を書く意向がある、と言い切った。

プロット提出の期限は2018年11月26日。
募集を開始した日から〆切りまで一週間程度しかなかった。
しかし夏目は映画版2のプロットを募集するというだけで、具体的に映画に誰を登場させてとか、どんな制限があるとか、書式や枚数に至るまで、その他もろもろ条件は一切出さなかった。

映画版2のプロット募集します、以上です。

たったこれだけ。
ただ『ビッグサマー』チャンネル会員で、映画版2を待ち望んでいる人たちにとってみたら、この募集要項だけで十分だった。

今回のプロット募集は、夏目大一朗が会員リスナーに向けて仕掛けたイベントだ。
全国どこに住んでいる人たちでも居住地に関係なく参加出来る、プロット祭りなのだ。
そもそも夏目には、ファンに考えることを任せて自分は楽をしたい気持ちなんて微塵もない。
ファンと一緒に映画をつくりあげたい。
『映画版心霊調査ビッグサマー』は、夏目の映画であるとともにファンの映画でもある。
夏目のそんな純粋な思いが今回のプロット募集の根っことなった部分であるとオレは思っている。

夏目の思いは、少なからず『ビッグサマー』チャンネル会員の心に響いた。
募集を開始した翌日には、プロットは早々に2通届いた。
別に夏目のファンは、映画制作や映像の仕事に関わっているわけではない。
プロットといっても、なにをどう書けばいいのかなんて、書き方やフォーマットすらろくにわかっていない。
なのに、皆が皆、手探りながらもファンである自分が観たい『心霊調査ビッグサマー』を情熱だけで書いたのだ。

続々と夏目にプロットが送られてくる。
2018年11月26日、募集締め切りの日がやってきた。

続く、2018年11月28日。
夏目と女優、西川千尋がファミレスにてプロットについて語った。

送られてきたプロットは7-8件程度(正確な通数は失念した)。
ハンドルネームとそれぞれの書いたプロットに対して、ひとつひとつ講評する夏目と西川。
ふたりの話を聴いていると、どの作品も面白そうな内容に思えた。

余談であるが、この記事を書いているオレも夏目にプロットを送った。
どんな形式で送ればいいのかわからなかったので、そのあたりはなにも考えずに書きたいように書いていった。
最終的に出来上がったA4で23-24枚程度の分量におよぶ、脚本と小説の間みたいな電波極まりない怪文書を送った。
我ながら頭おかしい。

ちなみにオレが毎日夜なべして書いたプロットの概略は、下記のとおりだ。

タイトル:
『映画版心霊調査ビッグサマー2 #ナツメD失踪事件』

あらすじ:
突如、自宅から失踪した心霊ディレクター夏目大一朗。
消える直前に夏目が言い残した「仙川のブラックジャック」という言葉を手がかりにして、アシスタント西川千尋と失恋したばかりの映画監督、寺内康太郎が夏目の行方を追う……。

もちろん元ネタは『境界カメラ』#ナリモトD失踪事件だ。
その他の出演者は、映画監督の岩澤宏樹と福田陽平から、YouTube版『心霊調査ビッグサマー』に登場したビッグサマーファミリーが総出演。
ゲストに魔術堂KATORも出てくる、夢の共演。

ホラーとバイオレンスとライトなグロと純愛ラブロマンスを混ぜ合わせた、ファンゆえの妄想の限りを尽くしたプロットだった。

個人的にありがたい話だが、オレのプロットが最終選考まで残ったようだ。
ただ夏目は、最後の最後で決断する。

『映画版心霊調査ビッグサマー2』の台本は、送られてきたプロットのひとつから選ぶのではなく、いいとこ取りして書きたい、と。

これもまた個人的な感想として言ってしまうが、この夏目大一朗の判断は完全に正しい。
『心霊調査ビッグサマー』は夏目の世界観で作られるからこそ、夏目のファンはついてきている。
ファンの立場からしてみれば、自分がつくったプロットを夏目が読んで、それが夏目の創作活動の一助になれば、それだけで十分に嬉しいのだ。
しかも、いいところをチョイスして夏目が料理をするわけだから、映画版2は更に面白いものが出来るに決まっている!!
今からそう断言する。

以後、夏目大一朗は2019年1月に予定した撮影に向けて、『映画版心霊調査ビッグサマー』の脚本づくりに着手する。
一日3枚ペースで書いていった。

夏目の書いていった台本の一部がツイッターに上げられている。
どうやらオレの書いたプロットの骨格、夏目大一朗が失踪する部分が使われているようだ。

どんな脚本が完成するのか。
そして、どんなキャスティングで撮影に至るのか。
今から楽しみだ。

映画の完成予定は、2019年春頃だという──。

ドクロ伯爵

ニコニコ動画『ビッグサマー』チャンネル



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