【夏目大一朗7】夏目とカネの話。夏目大一朗はケチなのか?

心霊探偵ナツ&チーこと夏目大一朗と西川千尋



夏目大一朗とカネの話をする。

この文章を書いているオレは、経営者でも会計士でも税理士でも夏目の預金通帳を見ているわけでもないが、ただ夏目の人となりを考えるにあたって、カネの話は切っても切れないと考える。

最初に結論を言う。
夏目は、ケチじゃない。むしろ逆だ。

夏目がケチみたいなイメージや風潮があるのは、夏目が人間性が低く小狡い役を好んで演じているからであり、『ビッグサマーチャンネル』の配信においても金の支払いを渋る素振りをよく見せるからだと思われる。

ただそれだけで夏目をケチであると断定することは、物事の本質を見失う結果となる。

根本的なところで、夏目は自分の「分」をわきまえているだけなのだ。
酒もタバコもギャンブルも行わず、自身の経済状態に見合ったカネで自主映画を作り、生活をしている。
自主映画以外の趣味といえば、空手とニコ生配信くらいなものだ。
カネのかかる趣味的嗜好を持ち合わせていないことで、夏目は辛うじて身を滅ぼしていないのだろう。
そのため、日常で余計なカネを使わない、という生活スタイルが身体に染みついている。
そもそも夏目には、家族がいるのだ。
家族が生活するためにも、使うカネを必要最低限に抑えざるを得ないのは当然だろう。
だから、自分ひとりで配信する際は、カネのかかるファミレスなどいかない。
スーパーのテラス席や公園、自宅の浴室、散歩などの配信しか行わない。
こんな状態なのだ。
おそらく夏目が多少のカネを持ったとしても、それは映画や配信のための費用として使われるだろう。
愛すべき映画バカなのだ。

たとえば夏目大一朗と『心霊調査ビッグサマー』の共演女優、西川千尋との関係性を語る上で特徴的なキーワードがある。

「ノーギャラ」だ。

西川はYouTube版やニコニコ生放送の『心霊調査ビッグサマー』はもとより『映画版心霊調査ビッグサマー』に出演する際、出演料をもらっていない(2018年12月に撮影開始予定の『映画版心霊調査ビッグサマー2』では、ようやくギャラをもらえるとのことだ)。
夏目は、自主作品については、出演料を支払わずに西川を自身の作品に出演させている。

監督(経営者)と演者(労働者)という観点で捉えてしまうと、この一銭も支払わないで労働力を提供させる状況は一見、おかしいように見える。
それゆえ視聴者から「ノーギャラ、ノーギャラ」といわれるゆえんであるが、一端立ち止まって考えてみれば、そこには夏目なりの映画人的合理性があることがわかる。

夏目は常々「俳優として求められる以上、ギャラのことなど考えることなく、それに応える」といった旨を口にしている。

俳優として求められたら、その条件など考えることなく、出るのが当たり前だろうというのが、映画人としての夏目の考え方なのだ。
特に製作するのに予算がない自主映画に出演するのなら、なおさらだ。
完成したとしても、商業映画と違い、興行としてカネを得られる保証などまったくない。

自主映画出身であり、今もなお自主映画を撮り続けている夏目からしてみれば、十分なカネを生み出す商業作品ではない『心霊調査ビッグサマー』関連コンテンツ(これまでの『心霊調査ビッグサマー』や映画版第一作目の制作費は完全に夏目の持ち出しだ)で、ゲストならまだしも、身内認定している西川に対してギャラを支払うという発想がそもそもないのだ。
もちろん自主映画であったとしても、そこから十分な収入を得ることができるのであれば、夏目はその貢献に応じて支払う準備はあると思われるが……。

これは映画人の発想であり、ケチとかそういう次元の話ではない。
もちろん、西川にしてもその思いは伝わっていると思われる。
そうでなければ、西川が夏目にここまでついてくるわけがない。

夏目はカネについて、非常に謙虚であると考える。
その謙虚さは、夏目が製作するグッズ販売にも如実に現れている。

たとえばTシャツを作って売るにしても、その販売価格は原価に多少上乗せした金額しか設定していない。
その上、送料も消費税も取らないのだ。全部、込み込み価格にしている。

消費税の話をすると、夏目は課税業者じゃないから、とちょっと知っている人間なら思うかも知れないが、消費税法の見地から考えると、夏目が代表を務めるビッグサマー合同会社が課税売上1,000万以下の免税事業者であるなしは関係なく、消費税を上乗せして請求しても構わない(*要確認だが、面倒なので確認しない)。

しかも価格を決めるとき、必ずといっていいほど、チャンネルリスナーに意見を求める。
普通ならば、夏目が設定しようとした価格よりも低い金額を求める意見が大多数になるのだろうが「夏目の言い値はさほど高くないし、そもそもファングッズなのだから」と、リスナーの大部分が夏目金額よりも高く提示することで、ようやく適正価格(それでも原価を考えると、販売価格としては高くはない)に近づけているのだ。

おまけに、とにかくグッズにおまけをつけたがる。
生写真は当たり前で時には原価がかかり、利益を圧迫するものまでおまけとして渡してしまう。
もしかしたら夏目は自分のグッズを売ること自体に申し訳なさを抱いているのかもしれない。
要するに、夏目はグッズ販売で上手く儲けようしないのだ。

これで夏目のどこに、ケチとか守銭奴的要素があるというのだろうか。

直近でも、会員限定で行っている『映画版心霊調査ビッグサマー2』の制作費についても、夏目のカネについての謙虚さが出過ぎてしまっている。
会員限定のため、詳細は記せないがその夏目の謙虚さゆえに『ビッグサマー』リスナーの危機感が煽られていないのもまた事実である。

謙虚さは人間性を構成するにあたって重要な要素であるが、必要以上の謙虚さは、美徳にはならない。
むしろ、謙虚さが成功への足かせとなる場合もあるのだ。

夏目が出来る最大のサービスは、映画や映像を撮って公開することであり、カネをかけられないことで一番提供しないといけないサービスの質が下がる、あるいはそもそも撮影できなくなる、というのは、まさに本末転倒である。

オレはそう思う。



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